第74回 金沢百万石まつり「キリコ」

 金沢 曇り、きょうは曇りがちで、時々雨が降りそうです。最高気温は33℃と蒸し暑く、8月上旬並みの気温の予報です。

 第74回 金沢百万石まつり行ってきました。今年は、「超望遠ズームレンズ」でいろいろ撮りました。今回のキリコ参加では、特に珠洲市の飯田高校の生徒たちが中心となって、被災したキリコを修復し、行列で担ぎました。

 金沢百万石まつりにおける「キリコ」の参加は、2024年の能登半島地震からの復興支援という文脈において、非常に深い意味合いを持っています。祭りの象徴であるキリコを修復し、大勢の観客の前で披露することは、被災した能登の人々が困難に屈せず、文化を継承し、前向きに復興へ向かうという強い意志を示すものです。

 石川県金沢市で毎年6月の第1土曜日を含む金・土・日の3日間で開催される、金沢市最大のイベントです。加賀藩の礎を築いた藩祖・前田利家公が天正11年(1583年)に金沢城に入城した偉業を偲んで開催されます。豪華絢爛な「百万石行列」をメインに、400年以上にわたりこの地に受け継がれてきた伝統文化が賑やかに繰り広げられる、勇壮かつ華麗な祭りです。

 金沢百万石まつりのルーツは、尾山神社での「封国祭」に合わせて大正12年から昭和20年まで行われた「金沢市祭」にあります。終戦後は「尾山まつり」として開催され、現在の「金沢百万石まつり」としては昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した「商工まつり」が第1回目となります。


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 金沢百万石まつりは、加賀百万石の歴史と文化を象徴する金沢を代表する祭りです。そのメインイベントである百万石行列に、能登のキリコが参加するということは、金沢から能登への力強いエールであり、石川県全体として復興に向けて手を取り合うという連帯のメッセージで、あります。祭りという形を通じて、人々に勇気を与え、地域を繋ぎ、未来への希望を示す重要なメッセージを発信する場となったのです。

【撮影場所 金沢市:2025年06月07日 DMC-GX8】

つづく