金沢 曇り、きょうは朝に雨が降り、その後晴れる見込みです。最高気温は27℃で、きのうよりも5℃低いですが、平年より2℃高くなっています。

金沢城二の丸御殿の復元工事が始まってました。工事現場を覆う「素屋根」の建設から始まり、その後、柱や梁を組み立てる建築躯体工事、屋根や内外装の仕上げ工事へと進められます(笑)




金沢城二の丸御殿の復元工事は、2024年度に着手し、2025年3月に起工式が執り行われ、本格的に工事が進められています。この復元整備は、史実に基づいた伝統的な木造工法を基本としつつ、現代の技術も取り入れながら、誰もが安全かつ快適に利用できることを目指しています。




復元工事は、段階的に進められる計画です。当初は、御殿の正面にあたる「表向」の主要部、約1,000坪が先行して整備されます。総ケヤキ造りで、前田家の家紋である「梅鉢紋」が外装に取り付けられ、防火の願いを込めた「波に犀」の彫刻が梁に施されます。




63畳の広さを持つ空間で、客人を迎える儀式が行われました。壁や襖には金箔が張られ、若松を描いた障壁画が飾られていたとされています。竹の間(大広間)での儀式を待つための空間で、加賀藩出身の絵師、岸駒(がんく)による虎の障壁画が描かれていました。




豊富な絵図や文献資料、移築された建物など、歴史的情報をもとに、外観だけでなく内部も含めて史実性の高い復元を目指します。木造の伝統工法を基本とし、内外装には伝統工芸を活用します。同時に、耐震性の確保やバリアフリー対応、冷暖房設備の整備など、現代の技術も導入されます。



