金沢は晴れ時々曇りで、最高気温は33℃の予報です。8月のスタートも厳しい暑さと強い日差しが続くため、万全の熱中症対策でお過ごしください。







連載第三回は人と自然の探究に迫ります。
まず目を惹いたのは、加賀藩の財政改革や産業調査の中で生まれた『越中魚津猟業図絵』や魚図譜です。網の仕掛けからカニや魚の様子まで精密に描かれた図説からは、自然を深く観察し暮らしや産業に活かそうとした先人たちの知恵と熱量が伝わってきます。笑





続いて目を引いたのは、幕末の京都守護職・松平容保を風刺した怪獣が描かれた石川県指定文化財『大樹公言上』です。
橋の上に佇む奇妙な怪獣の背中には「会津」の文字が記され、当時の複雑な政治情勢や人物像が生み出された生きものの姿に託されています。風刺や暗喩を通して社会を描き出した先人の巧みな知恵と発想力に感嘆しました。




続いて強く印象に残ったのは、薬師如来の守護神である『十二神将像』の展示です。
頭上に酉(トリ)や辰(タツ)、戌(イヌ)といった十二支の動物を戴いたお姿が印象的で、生きものを神の使者や守護の象徴として敬い、信仰と結びつけてきた人々の祈りと歴史の深さに思わず静かに見入ってしまいました。






山野や海を歩き尽くして自然の理を解き明かし、生活や産業へと還元してきた先人たちのたゆまぬ歩み。
全三回の特別展レポを通じて、人間と生きものが紡いできた多様な歴史の重みを実感することができました。歴史の深みに触れ、身近な自然への感謝が湧き上がる素晴らしい展示でした。
住民の目撃情報が解き明かしたトキの生態
展示の片隅で見つけた『トキ生息地図』と目撃手紙も深く印象に残りました。かつて渡り鳥と考えられていたトキが、各地の住民から寄せられた手紙によって、季節ごとに能登南部と北部を行き来していたことが判明したそうです。人々の関心と温かな観察が地域の歴史を解き明かしたエピソードに、静かな感動を覚えました。

【撮影場所 石川県立歴史博物館:2026年07月27日 Xiaomi 15 Ultra】




