第23回金沢学院大学芸術学部「卒業研究制作展」

 今日の金沢はあいにくの空模様ですね。僕が見る限り、どんよりとした雲が広がり冷たい雨も降りそうです。外出する際は、傘を持って足元に気をつけて歩きましょう。

 1月中旬に行われた第23回金沢学院大学芸術学部「卒業研究制作展」を金沢21世紀美術館で、観てきました(笑)

 本展は、金沢学院大学芸術学部の4年生が、これまでの学びで培った技術と思考の全てを注ぎ込んだ集大成の場です。学生たちは自ら設定したテーマに対し、試行錯誤を繰り返しながら独自の表現を追求してきました。大学生活の終わりを飾るだけでなく、次代を担うクリエイターとして社会へ踏み出す、希望に満ちた門出の展示でした。

 会場を彩るのは、日本画や油画といった伝統的な美術から、視覚デザイン、映像、デジタルコンテンツ、ファッションまで、総合大学の芸術学部らしい多岐にわたる作品群です。各専攻の枠を超えた多様な感性が響き合い、今の若者ならではの視点で切り取られた現代社会へのメッセージが、豊かなバリエーションで展開されました。

 創造都市・金沢という恵まれた環境の中で、学生たちは地域の歴史や伝統から刺激を受けつつ、常に新しい価値の創造に挑んできました。本展では、地域社会との関わりを意識したデザイン提案や、伝統技法を現代的に解釈した作品も多く見られます。金沢の地で育まれた繊細な美意識と、自由な発想力の融合を存分に体感できました。

 伝統的なデッサンや油画、造形といった「手で創る」基礎技術の習得を極めて重視しています。その一方で、2年次までに全学生が高度なコンピュータスキルを習得するカリキュラムが組まれており、アナログの感性と3DCGや映像制作などのデジタル技術を融合させた、現代社会に通用するハイブリッドな表現力を養います。

 ユネスコ創造都市に認定され、豊かな伝統文化が息づく金沢の街そのものがキャンパスです。美術館や工芸作品が身近にある環境を活かし、日常的に本物の芸術に触れることで感性を磨きます。この地ならではの歴史的背景や美意識を作品に取り入れることで、深みのある独自の芸術スタイルを確立できるのが大きな魅力です。

 自治体や地元企業とタイアップした「地域協働型」の学びが活発です。商品のパッケージデザインや観光振興の映像制作など、実際の課題解決に挑むプロジェクトを通じて、作品を社会に還元する責任と喜びを体験します。教室内の制作にとどまらず、実社会の第一線で通用する企画力やコミュニケーション力を実戦形式で鍛えます。

【撮影場所 金沢21世紀美術館:2026年01月24日 Xiaomi 15 Ultra】