金沢の今日は、最高気温2℃、最低気温-1℃となる見込みです。積雪に加え、日中も厳しい寒さが続くため、路面の凍結や足元に十分注意してお過ごしください。

1月10日の土曜日は、青空が広がりいい天気でした。金沢21世紀美術館~「職人の夫を、妻が漫画にしたら…?」そんな楽しそうなキャッチコピーに惹かれて、しいのき迎賓館へ(笑)





金沢のしいのき迎賓館で開催された「辻正尭・辻真澄 -夫婦展-」を訪れました。山中漆器の木地師として伝統を守る夫・正尭さんと、その日常を温かい視点で描く妻・真澄さん。職人の厳しい手仕事と、家族の柔らかい日常が溶け合う空間は、まるで物語の1ページをめくるような心地よさに包まれていました。






会場で目を引くのは、正尭さんが削り出す圧倒的な美しさの漆器です。木地の紋様を活かした繊細な仕上げは、まさに熟練の職人技。普段は器の「土台」を作る木地師の仕事ですが、ここでは主役としてその存在感を放っています。木の温もりをダイレクトに感じる作品群は、手に取るだけで心が整うような凛とした佇まいでした。




この展示をより身近にしているのが、真澄さんが描く漫画「木地師のまさたか君」です。職人としてのストイックな姿だけでなく、家での意外な一面や夫婦のやり取りがユーモアたっぷりに描かれています。伝統工芸という少し背筋が伸びる世界を、親しみやすい「物語」として届けてくれる、妻ならではの優しい眼差しに癒やされます。









歴史あるしいのき迎賓館の雰囲気も、この夫婦展の魅力を引き立てていました。窓から見える金沢城跡の緑と、洗練された館内の空気感が、木と紙から生まれるアートと見事に調和しています。夫婦が歩んできた時間と、これから紡がれる伝統の行く末に思いを馳せる、贅沢なひとときを過ごせました。また次回の開催が楽しみです。



