oterart金澤2025「常松寺」

 金沢 曇り、きょうは一日を通して曇りがちで、時折雨がぱらつく可能性があります。気温は最高25℃で、きのうに比べて少し涼しくなりますが、平年よりは暖かめです。

 「oterart(オテラート)金澤2025」は、2025年9月20日(土)から10月5日(日)にかけて金沢市内の寺院で開催される芸術祭です。後期(小立野地区・寺町地区)の5つのお寺の作品を撮ってきました(笑)

 2025のテーマ「三千大千世界」は、仏教が説く広大無辺な宇宙観を表す言葉であり、同時に一人の仏様が教化できる無限の世界の範囲を指します。「三千世界」とも略されます。お寺という神聖で歴史ある空間で、この壮大な宇宙観と向き合うアート体験を提供することが、このテーマのねらいです。

 常松寺は、石川県金沢市野町に位置する曹洞宗(禅宗)の寺院です。金沢の観光名所として知られる寺町寺院群の一角を占め、加賀藩の歴史と深く結びついています。慶長16年(1611年)に創建されました。創建の動機は、開基(創立者)である加賀藩の重臣の深い悲しみに基づいています。

 常松寺の歴史を語る上で欠かせないのが、開基である山崎長徳(長門守)です。彼は戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した武将であり、加賀藩における地位を確立しました。息子の長郷(供養のため常松寺が創建された人物)は、前田利家息女・豪姫の娘(前田利長養女となった理松院)を妻に迎えており、山崎家と前田家は深い姻戚関係にありました。

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 「お寺」と「アート」を掛け合わせた造語で、国内外の作家や学生などが参加し、金沢市内の複数のお寺の本堂や境内に、絵画、映像、彫刻、書、陶磁器、現代アートなど様々な作品を展示します。

【撮影場所 金沢市「常松寺」:2025年09月29日 Xiaomi 15 Ultra】