金沢 晴れ、きょうは晴れ時々くもりの天気です。気温は最高33℃の予報で、今日も暑くなりそうです。
ハニベ巌窟院は、石川県小松市にある、コンクリート製の巨大な仏像や地獄をテーマにした像が多数点在する洞窟と美術館からなるユニークな施設です。「洞窟」を進むと「地獄門」見学者は、私一人しかいなく不気味でした（笑）
もともと石切場だった場所を利用して作られた、非常にユニークな見どころが詰まった空間です。全長約150mにわたる洞窟内は、夏の暑い日でもひんやりとした冷気に包まれ、訪れる人を独特な「幽玄の世界」へと誘います。
洞窟のハイライトの一つが、地獄の世界を再現したエリアです。高さ3mにも及ぶ迫力満点の閻魔大王像をはじめ、様々な鬼や罪人の像がリアルに表現されており、見学者を圧倒します。牛頭（ごず）と馬頭（めず）の門番が守る「地獄門」をくぐると、生々しい地獄絵巻が繰り広げられ、その臨場感は唯一無二です。
洞窟内部は迷路のように複雑に入り組んでおり、歩いているうちにどこを歩いているのか分からなくなるような不思議な感覚を味わえます。この不安定な空間が、独特の異世界感を作り出しています。
ハニベ巌窟院の洞窟は、もともと石材の産地だった場所の石切場跡を利用しています。そのため、洞窟の壁面や天井には、当時の石工たちがノミで刻んだ跡が生々しく残されており、その歴史を感じることができます。
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ハニベ巌窟院は、その独特な世界観と規模から、一部で「B級スポット」や「珍スポット」として紹介されることもありますが、その根底には、平和への強い願いと、戦死者への深い追悼の念があることを忘れてはなりません。創設者の思いが込められた、歴史的にも文化的にも価値のある場所として、今も多くの訪問者を引きつけています。
つづく
